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「…弁護士には、なれた?」
「ううん。…途中で目指すのやめて、今の会社に就職した。でも、法律の仕事はしてる。」
「…そうなんだ。」
ぎこちないながらも、確かに温かいものを感じる。
全身に血の通うような感覚。
「…西沢さんのこと、知ってるんだね。」
「うん。大学のサークルのOBで、この前初めて会って覚えてた。」
ゆっくりと、かつ丁寧に話す佐藤。
「…西沢さんも、燕洋だもんね。すごくいい人だよね。」
「うん。」
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