第50話

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しばしの沈黙の後、佐藤が口を開いた。 「…森山さん!」 この、改まった言葉の緊張感と真剣な表情。 確かに昔、何度も味わった。 忘れていた感覚が呼び戻された。 でも、もう驚いたり恐れたりしない。 彼なしで生きていた年月の方が長いし、もう子供じゃないし。 ユリカは、何度も瞬きをして佐藤の言葉を待った。 第51話に続く➡
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