35人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、来期は新しいことを何かやってみよう。年度が変わったら業務も多少は増えるから。今、安藤さんと調整中だから、決まったらまた共有するよ。」
「はい。よろしくお願いします。」
「よしOK!」
てきぱきと済ませ、ほっとした様子の西沢が続ける。
「…でさ、次は業務とは直接関係ないんだけど。まだ少し時間あるからいい?」」
わずかに残っていた緊張感が、一気にほどけた。
「何ですかー?ちょっと怖いんですけどー!」
「ちょっとだけ雑談!息抜き!嫌だったら止めるからすぐ言って?あと7分くらい時間あるから、せっかくだし。」
西沢は、自身の腕時計を見ながら言った。
確かに、面談終了までわずかに時間が余っていた。
「いつも西沢さんに、そうやって脅かされてますよー?」
「またまたー。」
不安そうに笑うユリカに気を遣いつつも、西沢は楽しそうだった。
遊び心のある西沢には、よくあることでもあった。
最初のコメントを投稿しよう!