【第1章】第1話

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「またみんな、同じクラスになれてよかったね。」 「うん。4クラスしかないけどさ、やっぱ緊張するよね。」 「もう3年だし、クラス替えとかしないで平和に過ごしたいよねー。」 思い思いに言葉を発する3人。 「ねえねえ、この人、誰?」 改めて掲示板に目をやったマキは、見たことのない人物が同じクラスのメンバーであることに気が付いた。 「佐藤ユキヤ?うちの学年にいたっけ?聞いたことないね。」 ユリカがナナに向かって声をかけた。 「そういえば、転校生が来るって噂あったよね。その人なんじゃない!?」 交友関係の広いナナは、いつも情報通だ。 「ふーん。でも、私は坂本くんと隣のクラスになれたから、男子が増えても減ってもどっちでもいいや。」 「出たー!坂本くん!」 マキの発言に、ナナが冷やかしを入れた。
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