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「フーちゃん、照れてるよ」
「でも、ほんとのことよ」
「そうだな…オレやマックスもだけどあの二人のことはもっと…」
ーそうなんだ
グレアムとアンジーにとっては…
寂しげな顔のサーニン
「オレはあのとき
いなかったから…」
パムの手伝いをしながら言う
「オレたちはいなかったし
グレアムだって動けなかったし
奴一人で背負いこんで大変だったときに側に居てくれたんだ
アンジーにとってフーちゃんは
オレが思ってる以上に
大切な存在なんだよな…!」
二人の部屋の前
マックスの部屋をノックする
「時間よ!起きなさい」
「フーちゃん
わかってる、起きるから」
大きく深呼吸するオフィーリア
そしてアンジーの部屋のドアを開ける、ベッドに座り煙草を吸う彼
「起きてたの?」
「誰かさんの足音で目が覚めた」
上目遣いで彼女を見た
「時間 大丈夫?」
「授業はないから、後は卒論だけ」
「一番苦手でしょ」
「代わりに書いてくれる?」
「専門外よ」
「そんなことないさ」
「あのね、とにかく食事
できてるからね」
部屋を出ていくオフィーリア
その後ろ姿を見つめ続ける
彼の熱い視線を感じた
ーねぇ、アンジー
私はあなたに何をしてあげられるんだろう…ー
キッチンに戻ってきた
「二人は起きてるの?」
「うん…」
気のない返事を返す
「フーちゃん、どうかしたの?」
「なんでもないわ」
テーブルに着き食事を始める
「先に食べるの?」
「二人ともすぐに来るわよ
サーニンも食べちゃいなさい」
「うん!」
「あの子起きてるか見てくるわ」
キッチンから二人に声をかける
「パム、お願いします」
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