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「おはよう、ジャック」
「マックス
何バタバタしてるんだ?」
「寝過ごした」
慌ててキッチンへ行く
「サーニン、どうして起こして
くれなかったの?」
「オレは目覚まし時計じゃない」
大口でパンにかぶりつく
「マックス、今日は早いの?」
「もちろん!」
パムに聞かれ、そう返事して立つ
「じゃあ行くね」
玄関に駆け出すマックス
「せわしない奴だな」
マックスと入れ替わりにキッチンに来たアンジーが席に座った
「おまえこそ、時間大丈夫か?」
サーニンが問いかける
「もう授業ないからね♪」
「で、卒論は書けたのか?」
「い~や!」
「そのわりには呑気だな」
呆れた顔で見るサーニン
「これでも焦ってるんだけど」
真摯な目で言うアンジー
そこへジャックがやって来る
「マックスの奴
慌てて出かけたけど…」
「彼女と待ち合わせでも
してるんじゃないの?」
「彼女って」
アンジーをじっと見るジャック
「そんな相手がいたっておかしくないってこと、奴だってガキじゃねぇんだからさ!」
「わかってる」
そう言いながらも複雑な顔をする
「でも、どんな娘さんかしら?」
嬉しそうに言うパム
「きっと二人も気にいるよ」
ニヤニヤするアンジーと何か言いたそうなサーニン
「なるほど
おまえらは知ってるわけだな」
厳しい表情で見るジャック
「まぁ、いいじゃない
マックスが幸せなら」
ジャックとサーニンも出かけた
「静かになったわね」
キッチンに立ち片付けをする二人
「パムは?」
「中庭よ」
「チビも?」
「あの子“ママ”が大好きだから」
「“ママ”…かあ」
洗い物の手を止めため息をつく
「アンジー、どうかしたの?」
「いや…ただね、こんなにも早く馴染めるとは思わなかった」
優しい笑みを浮かべる彼をそっと見つめるオフィーリア
「あの子、ほんとに生まれ変わりなのかもね」
「パムの子どもの?」
「うん♪」
オフィーリアと目を合わせる
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