第1話 始まりの春

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班長会議を終えて、班室へ戻る時。 「式瀬」 「杉村班長」 呼び止める。 「班長は、どうだ?慣れてきたみたいだが」 「いや、全然ですよ。ちゃんと、これでいいのかって思ってます」 「そうか。班長になったからと言って、班長が全部出来るわけではない。みんなが居るから、班長としてやれるんだ。隊長も、お前の実力をわかっているから班長に指名したんだ。自信持っていいぞ」 「班長、ありがとうございます」 「何かあれば、相談乗るぞ。いつでも来な」 「はい」 班室に戻ると、忙しなくメンバーが仕事している。 この風景も、見慣れたな。 「班長!」 「おかえりなさい」 「ただいま。挨拶出来なくて、すまない」
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