第1話 始まりの春

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班長会議。 隊長を交えて、各班の班長が集う。 「おはよう。諸君。また、春がやってきたな」 「はい」 風紀警備部隊隊長 亜笠満求(あがさ みつぐ) 資料班班長 長梛田彗(おさなだ けい) 強行班班長 新堂太一(しんどう たいち) 巡廻班班長 杉村鹿目(すぎむら かのめ) 特殊巡廻班班長 式瀬八凪(しきせ やなぎ) しかも、八凪はこの中で最年少で班長に上がった実力者だ。 「今年、高校生になった新人隊員が6名入ってきている。来週、班配属の日までに誰がどの班に来て欲しいか、みんなに見てもらいたい。これが、6名分を一冊にまとめた冊子だ。配属希望も、一応もらっているが、あとは、各班班長たちの希望を聞いて決めたいと思う。 冊子をパラパラとめくる。 特に、めぼしいモノは、ないな。 ん? 八凪の目に留まる。 「へえ」 そのページを見るなり、不敵な笑みを浮かべる。 これは、欲しいな。ただ…。
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