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「式瀬班長、何か欲しい人材はいたかね?」
「この人、配属希望出てますか?」
「待ってくれ。んーと…」
満求は、手元にある冊子を見る。
「あ、出てないんだよ。しかも、この人は、ほぼ白紙で出してんだ」
「は?また、なんで…」
「わからない。本人に聞いたら、『どこでも大丈夫です。使ってくれるなら…』ってな」
「ほう」
少し考える。
「どこでもいいって、考えるのを捨ててないか?」
「続けられるといいけどね」
他の班の班長は、少しだけ批判する。
「配属希望が出てないなら、丁度いい。隊長、この人…うちに。特殊巡廻班へ配属をお願いします。面白そう。芳永夏貴」
ふふっと笑う八凪を見て、恐怖を覚える。
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