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「・・・・・・・。」
まるでわたしの心を
見透かそうとする
新の視線。
わたしは落ち着かなくて、
手汗がヤバくて、
新と目を合わせることが
全然できない。
・・・これは、
少しは、
新がわたしのことを
気にしてる、
って思ってもいいの?
でも、新は彼女
作らないって言ったし、
それに、
わたしにこのままを
望んできたし、
あああああ、
どうしたらいいのか
全然分かんないっ・・・!!
そう思って、
唇を噛んだ瞬間。
「なーんだ、いねーのか。
枯れてんなー、
華のJKの癖に(笑)」
いつものように
ふざけて笑う新が
目の前にいた。
え、
ええ??
わたしがポカンとして
見上げてると、新は
ピンッとデコピンを
わたしに食らわせる。
「そんな顔すんなよー、
ちょっと興味わいた
だけだから。
うんうん、パパ
安心したよ、
ともえにまっっったく
男っ気の無いことが
わかって(笑)」
「あんたはいつわたしの
パパになったのよ。」
いつもの新だ。
いつもの、
冗談ばっかり言う、
新だ。
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