「じ」

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――――――――― ―――――――――――― 家に帰っても、 新の取った行動が 気になりすぎて、 夜ご飯のお代わりも いつもなら2回するのに 1回しかできなかった。 お風呂の中でも 新のこと考えすぎて のぼせかけたし、 あーーーーっもう、 わたしの生活、 新のせいで乱され まくりよっ・・・・!! 「新のくせにっ・・・・」 自分の部屋のベッドで ぎゅっとクッションを 抱きしめる。 正直、 エレベーターの中の 新は『男』だった。 わたしより ずっと高い身長に、 少し低い声、 わたしを引っ張った 時の強い力、 全部が、今まで特に わたしの中で意識なんて したことなかった点だから、 本当に恥ずかしかった。 特に、声。 新って、 あんな澄んだ声 してたっけ? だめだ、 思い出しただけで 胸がきゅうっとする。 わたしが1人でベッドの 上で縮こまってると、 スマホが ブーブーッと震えた。 「・・・新だ・・・。」 画面を確認すると、 新からのラインが 表示されてて、 思わず眉をひそめる。 こいつ、 今日のことで 気まずさとか全然 感じてないんだ・・・・。
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