「幼なじみ」にお別れを

「み」

『駐輪場なう、

自転車にでけー
蜘蛛がひっついてるなう。

蜘蛛怖いいいいいいい

チャリ乗れねえええええ！！』

『へるぷうううううう！！』

『なんでよりによって
俺のに引っ付いてんだよ！！』

『どっか行けええええええ』

『お願いします、どこかへ
お行きになられて下さい』

『もういい、

歩きで学校行く（泣）』

「・・・なんじゃこりゃ。」

朝起きたらラインが
新の阿鼻叫喚で
埋め尽くされてました。

おはようございます、

佐伯　巴映です。

わたしは新のラインを
見つつ、大あくび。

そういえば、新って
蜘蛛大っ嫌いだったもんな。

小さい頃は蜘蛛を発見すると
わたしの陰に隠れてたっけ。

「ともえええええええ！！

やつが、

やつがいるうううう！！」

とかなんとか叫んで
もう大騒ぎよ。

「・・・どんまい、新。」

わたしはボソッというと、

いつも通り学校に行く
準備に取り掛かった。

ってことで、

保護者面談週間３日目です。