往復書簡 2 はじまりの物語

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『このつくえの下に落ちていたから、ここにおきました。あなたのでなかったら、まわりに落とした人がいないか、きいてあげていただけますか?』  書き上げたメモも、随分とひらがなの多いものになった。だけど構わない。このメモを見る誰かと自分は、決して会うことはないのだから。  そのときは、このマスコットの持ち主とのやり取りが、歳を越え春まで続くとは、思いもしなかったのだけれど―。
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