確信犯

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「!!!」 驚いて一歩下がるも、和泉はその手を離そうとはしない。 「有希……。」 手を握られたままじっと見つめられて、有希は身体中の体温が上がるのがわかった。 和泉課長、ここ社内です! プライベートモードになってます! 心の叫びは声にはならず、ただただ赤面するばかりだ。 「この前の答えを聞かせてほしいのだが。」 一歩近寄った和泉からふんわりと香る控え目な香水が鼻をくすぐる。 有希は壁を背にして、行き場をなくした。 和泉課長、これ壁ドンです! ドンっていってないけど、スマートな壁ドンです!
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