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タクとサリ(12)
翌朝。
朝風呂を堪能し、朝食を済ませると、サリが言った。
「もし、タク君が良かったらだけど、しばらく、一緒に暮らさない?」
俺は、きょとんとしてサリを見た。
「昨日も言ったけど、私も、誰かと一緒にいたい時もあるのよ。でも、こんなふうに男性に声をかけるのは初めてだけど・・・。どうかな?」
俺は、小首をかしげた。
「一緒にって・・・俺の山小屋でってこと?」
「ううん、そうじゃない。あそこの暮らしは、私には無理」
サリは、苦笑いを浮かべた。
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