キミの側は落ち着かない

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目を覚ますとそこは保健室のようで、鼻にはティッシュが詰められてベッドに寝かされていた。 「あ、起きた?急に起きない方がいいよ?」 「!」 段々はっきりしてきた目が捉えたのは、門倉が心配そうに俺をのぞき込む顔だった。 俺はがばりと起き上がり、ずささと門倉から距離をとった。 急に動いたもんだからくらりと倒れそうになった。 門倉は慌てて俺を抱きとめてくれた。 「!!!?」 俺は再びパニックを起こし両手足をばたばたと動かしなんとか逃れようとした。 「こら、暴れない。危ないでしょう?」 そう言って抱き込まれてしまった。 な……今の状態って……え?え?……え?! 「心配するじゃないか。いきなり鼻血だして倒れちゃうし……」 何かが俺の頭に触れた。 ? 「落ち着いた?」 「―――だい、じょうぶ。あり、がと」 「もう急に動いちゃダメだよ?」 俺はこくこくと頷いた。 そしてまたくらりとして、 「ほら、そういうのがダメだって言ってるんだよ?本当目が離せないんだから……」 また頭に何かが触れた。「ちゅっ」 ?? 「平山くん、もう授業終わってるんだ。一人で帰すのも危ないから一緒に帰ろう?」 「………!」 ど、ど、ど……!?一緒に帰る??? 「ダメ?」 甘えるような強請るような声。 そんな声を聞いて下半身がぞわぞわしだした。 熱が集まって来るようで、落ち着かない。 側にいられるのは嬉しいけど、ひどく落ち着かない気持ちになる。
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