2・2回目の不倫

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「どうかした?」 とおばちゃん。  どうこもうもない、ツッコミどころ満載の状況だ。 「なんで、胸に風船入れてるんだよ!」  ぼよーんは風船の感触だ。 「そりゃ、全力疾走したら何にぶつかるかわかったもんじゃないでしょ! セルフエアバッグに決まっとろー?」 (何故、家の前を全力疾走してるかも謎である。時刻は24時だ) 「知るかっ!」 『早くイベントに移行してください』  相変わらず急かしてくるシステム。 『Fカップ不倫、イベント発生中! 発生中!』  まるで警報。  しかも、Fカップではなく風船カップだ!  俺は、隣のおばちゃんと不倫した。 ───1時間後。 (漢数字と数字がごっちゃだ!そのうち直そう) 「くそう! あと、一歩だったのに」  俺は部屋に戻り悶絶する。しかも隣のおばちゃんと不倫だなんて。  不倫の王道過ぎるだろ! (悩むとこそこか?) 「王道と言えば、オフィスラブ……」  1日3歩しか進めないのに、オフィスまでたどり着くのに何年かかるんだ!  これは諦めるしかない。 「同窓会で、不倫。これも捨てがたい」 (会場に、辿り着けばな) 「やはり、ここは攻略板を見るしかないな」  俺は愛用のモザイクチャンネルにアクセスした。 (まだ一回しか使ってないのに、愛用もクソもあるか!) モザイク1:俺先週、学校の先生とエンカウントしてさー モザイク2:ほうほう モザイク1:既婚者だから不倫だ! やったぜってガッツポーズしたらさ モザイク2:お、おう? モザイク1:未婚だったんだよ 既婚者って嘘ついてたらしい モザイク2:ゲームで知る、衝撃の事実!! 「イヤな、バレ方だな、これは」  俺もちょっと参加してみよう。  俺は彼らの会話に参加してみることにした。 Fカップ不倫:こんばんはー! モザイク1:おい! モザイク2:そこの、お前。モザイクかかってないぞ!  俺は書き込みの大変さを学んだのだった。
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