最期の願い

自殺

　私達は川の前に立った。
　全く、本当にこいつは何故来たのだろう。それを承認してしまったのは私だけどさ。……でも、私はもう死ぬのだから関係ないか。

　その瞬間、神様が私の前に立ちはだかった。
「死ぬ前に一つ確認する。お主は何故死のうと思った?」
　さっきも言ったじゃないか。さっさと死なせてくれよ。
「今の人生が辛くて、疲れ果てて……来世で幸せな人生を送りたいから………」
「馬鹿めが!!　思い上がるでない、若僧!」