I miss you

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「全く同じ色だね!」  嬉しそうな秋の声に、家までの足取りまで弾んでしまう。 「繋がってるんだなぁって嬉しくなっちゃった」 「俺も!」 「こっちは、雪積もったよ」 「北海道は、早いなぁ。俺の方はまだ」 「そっか、秋の方はまだかぁ」 「うん、あと1ヶ月くらいは大丈夫そう」 「体壊してない?」 「冬華こそ、大丈夫?」 「ふふ、秋は心配症だなぁ」 「冬華のことが大切だからさ」 「大丈夫だよ。秋がいなくて寂しいけど、元気にやってるよ」  秋と話しながら歩く道は、あっという間で玄関の前で体にくっついた雪をほろう。振り返った道には、1人分の足跡が続いている。  どんなに近くで話してる気持ちになっても、1人なんだなぁなんて気持ちに涙が出そうになる。
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