冷血動物

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 牛の絵を描かせると、「牛ってどんな顔してたっけ」とまず言う。「どんな鼻してたっけ」とか、「どんな口してたっけ」とか言うだけなら未だしも、「耳、何処についてたっけ」とか、「そもそも耳あったけ」なぞと言うのは牛に対して失礼であること夥しい。牛がその言葉を解したなら、幾ら家畜だからって俺を何だと思ってるんだ!只の食い物としか思ってないんだろうと不満たらたらになることだろう。そう思うと、牛にとって差別用語より冷酷な言葉と言える。冗談にしても酷すぎるし冗談とはとても取れない。  この失言とも放言とも取れる言葉は実際、某美人女子アナの口から発せられたのだ。美しい薔薇には棘があるか。但、彼女は意識的に牛を愚弄しようとも貶そうともした訳ではないが、要するに自分の無知の所為で牛を描くのに困った挙句、奢り昂ぶる人間の足りなさから牛にケチを付けたのだ。相手が人間じゃないから平気で気軽に迂闊にだ。  こんなことを言う女がその後に綺麗事を言っても文字通り信憑性がない。それでも平気で綺麗事を言って自分を良く見せようとするから腹が立つ。こんな奴が才色兼備と言われ、冷酷さをカムフラージュする笑顔で以て周囲の者に慕われ、上手く人間付き合いしてるのかと思うと、吉田拓郎じゃないけど、人間なんてららーらーららららーら(古い)と遣る瀬無くなる。はあ・・・全く人間って奴は・・・
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