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ゆっくり、ゆっくり
要の手が下に降りてきて腰に置かれる。
そして要のしっとりした唇が動いた。
「慰めて、こっちで。」
「......要。自分が言ってることわかってるのか。」
それが何を意味するのか。
さすがに分からない訳はなかった。
「どうせ今日で卒業だろ?」
真顔でそう言った要の目に動揺する自分の姿が映る。
あと一日、今日さえやり過ごせたらと思っていた。
要が何を考えているのか、全く想像がつかないことは
多々あったが、今日が最優秀賞だ。
「ね、いいだろ?」
都合がいいから、俺は君に抱かれるのかい?
そう思ったが止められず、結局は流されてしまった。
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