神様お願い!

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神様お願い!

「昨日正式に孤児院に入るという契約を結んだ。これでお前に優しくする理由はなくなった。周りと同じように扱う」 「それって……」 「うるさい。歯向かうな。起きろ。もう4時だ」 1週間が経った。家にいる方がよっぽどマシだった。 あの状況よりも地獄があるなんて、考えたこともなかった。 朝は4時前に叩き起され、朝ごはんは抜き。晩ごはんは孤児院の職員が機嫌が悪いと、ご飯を床にまき散らかされ、それを食べないといけない。 そんな生活が続くと、学校では寝る時間が増え、勉強にもついていけなくなった。 部活だけが生活の中の唯一の癒しだった。 さらに1週間がたった。 今日も晩御飯を撒き散らかされた。就寝前の12時過ぎ。 「起きてるな 。来い」 いきなり呼び出された。今までこんなことは無かった。 本当に怖いが、逆らうことなどできない。 「君が亜希ちゃんか」 別室に案内され、そこには唯一の男性職員がいた。 初日にちらっと見て以来である。 「まだ中学3年生なんだよね。こっちにおいで」 「やだ…………!」 逆らうことなど許されないが、これだけは絶対に無理だ。 何故なら何をされているか予想がついたからだ。彼は全裸だったのだ。 「来いつってんだろーが!」 無理やり腕を引っ張られ、引き寄せられた。 「やだ! やだ! お願い許して下さい!」 痛い、痛いよ……。血の匂いが充満する。 汚い。気持ち悪い。 神様お願い! 助けてよ……。 なんで私ばっかりこんな目に。 神様お願いします…………。
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