はじめに

1/1
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ

はじめに

自己紹介  著者は、東京都に住む女性です。小さい会社を経営しています。とても頼りになる友人らに囲まれ、日々たのしく仕事をさせていただいております。 ポリシーとして、学歴や職歴はお話ししないことにしています。言ったところで誰も得しないですし、わたしの住んでいる世界は学歴や経歴でどうにかなる場所ではないと思っているからです。  趣味はおいしい食べ物をおいしく食べること。最高のセックスを最高に楽しむこと。質の良い睡眠をとること。 本書の目的  本書は、すべて著者の経験に基づくノンフィクションです。著者は現在、あらゆる社会的・公的なコミュニティに所属しており、大切な家族や恋人や友人に囲まれて暮らしております。そんな中で、わたしは過去の話をすることがほとんどありません。別に話したくないわけではありませんが、わたしは大人になり、様々な方法で形成される信頼関係や絆というものを知っております。  わたしの過去を知る数少ない友人からは「きっと誰かのためになるから本を書いた方がいい」と諭され、厚意にしていただいている取引先からは「自伝として出版すれば、会社の売上アップにつながるのでは」と促されました。しかし、自分の名前や顔に本のカバーをかけられて見ず知らずの人に全てを知られてしまうことへの恐怖から、いままで筆をとることはありませんでした。  執筆を始めたいまでも自分の過去や文章に価値があるとは到底思えませんが、年を重ねるごとにあまりにも勧められるのでわたしは得意になってしまい、「匿名で」「知人や友人に一切知らせず」「自分のペースで書く」ということを条件に、本書の執筆を始めたのでした。  わたしには夢がありません。昔から、将来の夢なんて質問されても「お金があればなんでもできる!」と胸を張って答える子供でした。そして、夢をもたずにここまできました。わたしが夢を持たなかった理由は、本書にあります。大人を食い物にした小学生時代。男を財布として扱った中学生時代。他人を消耗品として切り捨てた高校生時代。そして、家族を捨て全てを手に入れた、大学生時代。本書の中でわたしはいつも、夢を作ろうとしています。目標を持って、何かを成し遂げてみたいと思っています。結果はどうであれ、そうやって生きてきました。  何かを推奨したいわけでも否定したいわけでもありません。ただ、この本を読んで、「こんな人もいるんだな」と思って欲しいのです。これは、ノンフィクションです。この本を書いたわたしは、あなたのすぐ隣にいるかもしれません。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!