1/1
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ

シャロンはお菓子をポケットにしまうと、ソファから立ち上がる。 「もういいの?」 「また来ればいいだけの話だから。その代わりといったらなんだけど、ちょっと付き合って」 真紅の瞳が悪戯っぽく笑う。 「そんなの構わないけど……」 シャロンの真意が読めないまま、図書館を後にする。行き先を何度問いかけても「内緒」の一点張り。――こういうとこほんと嫌いだし。シャロンは楽しいんだろうけどさ。   心無しか楽しそうなシャロンを横目で睨んでも、笑顔で返されるだけ。 理不尽だ……!
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!