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◇
すでに買ってきたものをテーブルに並べ、シャロンは準備に取りかかっている最中だ。様々な形をした赤い実に、瓶に入った結晶の欠片、白い粉……まったく料理経験ゼロの俺では何をどうするのかさっぱりである。
「これどうすんの?」
「偉大なる魔女が遺してくれた魔法具を使うんだよ。時間短縮にもなるしね。メノウは先にオレの部屋いってて」
「えー」
「すねないすねない」
笑顔で部屋から追い出され、そのまま二階にあるシャロンの部屋に向かう。何度か部屋に行ったことあるけど、相変わらずシンプルかつ綺麗に纏まっている。
そのままベッドにごろりと寝転がる。
少しくらい寝ても大丈夫だろう、シャロンの香りに包まれてそのまま眠りに落ちていく。
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