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窓の外から流れる小鳥の囀りを霧散させるような煩わしい足音が部屋の外から聞こえてくる。
どうやら、今日も母上が私を叩き起こしに向かってきたようだ。
それはもう魔王や鬼神の様相を呈して。
私は三度、ふっと笑みを浮かべる。
ここまでお付き合いいただいた思考する私の脳味噌には申し訳ないが、何が言いたいかというと、それは唯の一言である。
神様、あと5分だけ眠らせてください。
私は強く願い、掛け布団を硬く頭の天辺まで引き揚げた。
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