走馬灯

4/11
前へ
/11ページ
次へ
「今日から、私たちがお父さんとお母さんですよ。」 僕を抱きかかえながら、女の人がそんな事を言った。 どうしてだろう、僕のお母さんはこの人ではない。 お父さんの顔は覚えてないけど、多分この人ではない。 僕は二人の自動車に乗せられた。 怖かったけど、青い自動車だったから我慢出来た。 知らない街 知らない家 知らない人 そんな、知らないところで、僕の新しい生活が始まった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加