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その快晴の青さは目にしみ入るほどだった。
淑子は思わず目を細める。
さて、お墓も綺麗になったし、あとは山の方の管理に出向くか……。
山ではタケノコが5月の連休前にわんさか採れる。放っておくと、竹がそのまま伸びて行く手を阻む形になってしまうので、1年に数度、たまに登っていらない木を縛ったり折らなければならない。
(まだまだ沢山やることがあるわ。)
そう思い、淑子はまたひとつため息をついたのであった。
◇◇◇
┈┈┈同日同刻。
凛子は働きたい旨を店長である小坂田に相談していた。もちろん返事はOK。
来週から数日短時間だが、入ることになった。
そして保育園へ連絡をしいろいろと手続きを教えてもらう。
最初の1度だけ親も参加になるが、それ以降は預けることが可能だった。
凛子は胸を高鳴らせた。
やっと働くことが出来る!
妊娠時期も加えると長い休み期間だった。早く人の役に立ちたいし、この家オンリーの生活から脱却したい!
そしてこの事を亜美にLINE報告した。
うさぴょんのカッツスタンプで速攻亜美から返信がくる。凛子も嬉しいスタンプとともにまた会おうね!といれておいた。
思わず嬉しくて頬が緩んでしまう。
早く来週にならないかな。
でもその前に義母義父にもう一度きちんといっておかなくては。
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