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「まぁ、とりあえず座ってください。話は食べながらで」
と、言いながら
ゆきは、新しい野菜やお肉を鍋に入れている
「あ、私はご挨拶だけで失礼します。もう遅いですし」
「え?そうなの?」
「ごめん、私の残業のせいで遅くなっちゃって」と一美が謝ってる
「明日は休みじゃないの?」
「門限があるとか?」
「いえ、明日は予定もないし、一人暮らしですけど」
「じゃ、ご飯だけでも食べてってよ。責任持って送っていくから」
「いいんですか?」
「もちろん」
「あ、祥子、飲んでないんだ?」
「うん、美樹も送ってくつもりだったから」
って言うと
「え〜私、泊まってもいいよ」
と美樹がニヤけてる
「いや、帰れ!」
「ちぇっ」
「一美、何飲む?唯ちゃんは、まだ未成年だっけ?」
「あ、私もみんなと一緒でいいよ、熱燗で。今日も寒かったねぇ。唯ちゃんは花の女子大生だよね?N大医学部に現役合格って凄くない?」
一美は相変わらず舌好調
「それは凄い」
「大学生活、楽しそう」
「ところで、なんで一美が唯ちゃん連れてくるの?」
ずっと疑問に思ってたことを聞く
「あぁ、ちょっと前に綾のところで会ってね。祥子に挨拶したいって言うからさ」
「ふぅん」
「綾さんとは、時々会ってたんですよ。なんで別れちゃったんですか?」
お似合いだったのに...と言う
一瞬、空気が冷えた気がした
「えっと、、知ってた…の?」
「はい、なんとなく。で、後々綾さんに聞きました」
「そう」
「私を助けた事が付き合うキッカケになったんですよね?」
飲んでたウーロン茶吹き出しそうになった
アイツ、どこまで話したんだ?
「どうだったかなぁ?まぁ食べて食べて」
一美は言わなくても食べてるね
ゆきは、お酒の準備とかいろいろ動いてる
美樹は、また冷ややかな視線だ
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