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帰宅すると、片付けはほとんど終わっていて
リビングに、ゆきの姿はなかった
もう寝ちゃったか
軽く部屋のドアをノックしてみたけど返事はない
お風呂に入り温まる
長い1日だったな
お風呂から出て水を飲んでいると
ゆきがやってきた
「起こしちゃった?」
何も答えずに抱きついてくる
寝起きの体はポカポカしてて
いつにも増して安心する
しばらく、静かに抱き締める
「…落ち着く」思わず漏れた
「一緒に寝ていい?」
「もちろん」
ベッドに移動して
そっと頬に触れる
「ねぇ、ゆき。泣いてないよね?」
「うん、大丈夫。信じてるから」
良かった
「唯ちゃんに、何か言われたの?」
「ん〜宣戦布告みたいな…」
「そう」
「告白された?」
「うん」
「そっか」
「信じてくれてありがとう」
その夜は、抱きあったまま眠りについた
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