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そう言って去っていく副会長さんを見送って瑞香は理事長室の威圧感のハンパない扉をノックした。
「はい?」
「転校生の柏木 瑞香です。」
「どうぞ、入りなさい。」
「失礼します。」
理事長室に入ると薄い桜色の髪をしたイケオジがニコニコして座っていた。
「よく来たね、瑞香くん。久しぶり。」
「うん、久しぶりだね桜華さん。」
理事長の名前は魅香院 桜華。
実は瑞香の叔父だったりする。
「体調は落ち着いたみたいだね。」
「うん。自分で匂いまでコントロールするのに時間かかっちゃった。」
「瑞香が無事に入学できて安心しているよ。初めての学生生活は楽しみかい?」
「うん、楽しみだよ。あの場所から出てこれて良かったと思う。」
「あの人にはバレないようにこちらでも監視はしてるけど何かあったら連絡が行くと思うから。」
「うん。よろしくね。」
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