それとこれとは話が別や

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「もう自分を嫌いに なるようなことするなや。 友だちがアホみたいな やつばっかでも、 いくらそこ抜けられん かったとしても、 そいつらとおんなじ とこまでいくな。 嫌いなヤツに合わせて 自分の価値落とすなんて アホらしい思わん? そんで自己嫌悪なって 病んどったらキリないわ。 病んで攻撃的になって 人に迷惑かけるとか、 正直超迷惑やからな。 そんでさらに自分が 汚く見えて、 他人が妬ましく思えて、 そいつに酷いことして、 ほんでまた病んで、 もう何、 このガッチガチの 負のスパイラル! 瑠璃ちゃんはここから 抜けださなあかん! せやから、 自分のこと、これ以上 嫌いにならんように、 ちょっとは考えや?」 この頼みも、 聞いてくれるかどうか。 つか俺、ほんまに お人好しやな。 瑠璃ちゃん、 俺のこともけっこう 好き勝手言ってたんに、 その瑠璃ちゃんに こんなこと言うて。 あー、俺もアホや。 瑠璃ちゃんは俺の言葉 聞いて、しばらく なんか考えよったけど、 クスッと、小さく笑った。 そんで。 「・・・考えときます。」 なんとも意味深な 返事をしてきた 瑠璃ちゃん。 なんやねん、 はっきりせいや! 「すどーさん、 俺けっこう本気で 今話しよるからな? 適当にはぐらかさんで 欲しいねんけど(怒) ええか? またあずちゃんにした みたいなこと人にすんな 言いよるんやぞ。 相手に半端ない迷惑 かけるし、 瑠璃ちゃん自身も 自己嫌悪することに なんねんで。 おんなじこと何回も 繰り返すんはただの 学習能力のないアホや。 瑠璃ちゃんはこれ以上 自分のこと嫌いにならん ように少しは学習せい!」 「・・・・わかって ますから。」 ポツリと、 瑠璃ちゃんが呟いた。 へ、 わかってる? え、 こんなアッサリ 俺の言うこと 受け入れるん?? 俺が目をパチクリさせて 瑠璃ちゃんの方を見ると、 瑠璃ちゃんはツンとした 様子で足を組み直した。 「分かってます、から。 正直、今の自分に 疲れたんですよね。」 瑠璃ちゃんはそう言うと、 綺麗に結んでいた ツインテールを 荒々しくほどいて、 髪をバサッとかきあげた。 あれ、 なんやろ、 なんかえらく 吹っ切れた・・・・?
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