それとこれとは話が別や

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―――――――――― ――――――――――――― 「あー、それは 瑠璃ちゃんなんか完全に やらかす気だね。 何するんだろ、 自分の悪口言った子と 喧嘩でもするのかな?」 「え!?(汗)」 逢坂オーナーは俺の話を 聞くと、焦るでもなく、 困るでもなく、 ただ淡々と思ってはる ことを言うてきた。 てか何、 喧嘩!? 瑠璃ちゃんがワヤしたら それって俺が余計なこと 言うたせいやん!! 「え、あかんっ、 そんなことしたら 瑠璃ちゃん虐められたり せんやろか!?」 「さぁ。 でも瑠璃ちゃんが 動くきっかけ作ったのは 椋橋くんだよね、 きっと。」 「っ、」 ヒヤッと、 背筋が寒くなった。 俺の言うたことは 多分間違ってない、 間違ってないけど、 いざいきなり行動されると 瑠璃ちゃんになんか あったら、それって 俺が余計なこと言うた せいやろかって、 不安になる。 俺がバクバク煩い心臓を 押さえるように胸の 辺りの服をグシャッと 握りしめよると、 逢坂オーナーが ふわりと笑った。 「瑠璃ちゃんに何か あったらどうしよっか? 椋橋くん、 責任とって瑠璃ちゃんが 独りぼっちにならない ように、 付き合ってあげる?」 まるで、 耳元に心臓があるみたいな、 そんな感覚になった。 俺の心臓、 めちゃうるさい。 「それは、 ちょっと・・・・・」 付き合うとか、 それはできんちゅうか、 え、 てかやっぱ、 瑠璃ちゃんになんか あったら俺責任とる べきなん? 俺がじっと逢坂オーナーを 見上げると、 逢坂オーナーはクスッと 笑みを浮かべた。 「ははは、 ごめんね、なんか 脅しちゃって。 椋橋くんがそこまで する必要はないよ。 瑠璃ちゃんも自分で 考えて動いてるんだし。 でも、 人にアドバイスとか 偉そうなこというときは 自分の言葉と そのあとのことに 責任持たなきゃね。 椋橋くん、 瑠璃ちゃんの行動見て 焦ってるようじゃ ダメだよ。」
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