本領発揮の変態紳士

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そんなこんなで ドタバタと準備を終えて、 家を出ようとすると、 夜勤から帰ってきて、 「さあ寝ようか」と 大あくびをしながらお腹を ボリボリ掻いてる母さんに トイレ前で出くわした。 「んー・・・・・? あず、どしたの めかしこんで。」 母さんはコンタクトを 外して視力がカスみたいに 低い目を細めながら私を じろじろ見てくる。 めかしこんでるとか  言うのやめろっての、 こっちはビックビク なんだよ!(笑) 「人と出かける だけだって。 夜帰ってくる。」 私がなるべく怪しまれない ように言葉短く説明すると、 母さんは「ふーん・・・」 とだけいって、 しばらくぼんやりしていた。 よし、 今のうちに行ってしまおう。 「んじゃ、行ってくる! 母さんお仕事お疲れ様。」 「はいはーい。 あ、 避妊はちゃんとしてねー。」 「はっ!!!!?」 まるで漫画のように 私の体がビクッと揺れて、 ・・・・・え゛!? 「ひっ、ひっ、 避妊って違う、 普通に遊ぶだけだから!」 私が真っ赤になって 否定すると、母さんは ニヤリと笑みを浮かべた。 「やっぱり男か(笑)」 ・・・・・、 やられたあああぁあぁ!! 男と出かけるって バレた、はっず!!!! つか母さんも酷いだろ、 娘にこんなトラップ かけやがって!!!!汗 母さんは已然として ニヤニヤしたままで、 「そうかー、あずも 男と遊びに行くのに お洒落するように なったのかー、 いいねぇ、 年頃だねぇ(笑)」 なんてセクハラオヤジ みたいなことを言ってくる。 この女は~~~~っっ!! 最悪だ最悪だ最悪だ、 さっいっあっくだ!! 「もういいよ!!!//// ほっとけ!!/// もう行くからね、 行ってきます!!!!」 私は急いで玄関の ドアを開けて逃走!! 無理無理、 これから母さんに 面白がられるんだと 思うとああ゛ぁああ゛//// なんだろ、 付き合うってやっぱ こっぱずかしいいいい!! ・・・どうか母さんが 面白がって父さんに ペラペラ話したり しませんように(泣)
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