私の愛はどこに

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 私が言葉に詰まると、今度は「ええよ、ゆっくり吐き出しゃええ」と優しい声音が私を抱きしめた。  何かが、私を止めていた何かが、外れる音がした。 「でも、私たちを大事にしてくれているとわかってるんです。いい人なんです。だけど、一緒にいたくないほど嫌なんです、嫌いなんです。あの人を嫌いになってから、私、私、子どもも好きになれなくなって。気持ちが、ずっと空っぽなんです。でも、嫌いって気持ちも湧かなくなるから、それでいいと思ってたんです。けれど、辛いんです。温かさがほしいのに、温かみが何も湧いてこない。わた、私は、自分の、きも、気持ちが、わ、わか、わか……っ」  わからない  何もかもが無になってわからない  その言葉は涙で流れて上手く紡げなかった。そんな私を神様は「ほうか、ほうか」と優しい声で包んでくれた。灰色に近い色の石が、光り輝く何かに見えるほど、温かく優しい何かが灯っているように見えた。  それは、頼るものが何もなかった私にとって、唯一頼っていいかもしれないと思える光だった。 「神様……お願い、教えて」  気づけば、私は神様に懇願していた。  けれど涙が止まらないから、言葉が詰まる。  自分でも何を言っているかわからないほど、震えてしまう。 「私は、どうしたらいいですか」
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