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全て灰になった男はアンビヴァレントを愛する
炎、美。加、恐。
人々、暖与。
人々、死与。
其炎、魅了男、話。
男、初見炎、暖炉火。
理由不明、多大魅了。
炎揺、少年心、刻印。
男、演劇入門。
炎使用、練習開始。
男、炎演技、大好評。
男、炎、己、一緒、錯覚。
炎、男炎上。
男、奇跡的一命。
男身体、炎痕多数。
顔面醜悪、気絶者多数。
男、自己嫌悪、絶望。
演劇不可能、悟。
男周囲、人消失。
男唯一、炎所持。
男、炎相対。
男、有害炎嫌悪。
同時、男、炎友愛。
男、葛藤。
男、好悪超越。
男、炎、密接関係、認識。
男、炎一体、進歩決定。
男、己存在放棄、炎共在。
男、奇妙演劇招待。
男、炎術士、活動開始。
炎は美しくまた恐ろしい。
人々に暖を与え、また人々に死を与える。
これはそんな炎に魅了された男の話である。
男が炎を初めて見たのは暖炉の火であった。
理由は分からないが、なぜかとても魅了された。
その炎の揺らめきが、少年の心に深く刻まれたのだった。
男はやがてとある演劇(サーカス)に入門した。
そこで炎を扱う練習を始めた。
やがて男の演技は大好評となった。
男は炎と自分が一緒になったような、そんな自惚れのような感覚を抱いた。
しかしそんな男に炎は牙を剥き、男は燃え上がった。
男は奇跡的に一命を取り留めたが、男の身体にはたくさんの火傷の痕が残った。顔面はとても醜くなり、見た人を多数気絶させた。
男もまた自分の姿に絶望し、もう演劇は出来ないことを悟った。男の周辺にいた人はほとんど消え、ただ炎だけが男の手に残った。
男は炎と向き合った。
男は己の人生を焼き尽くした炎を酷く嫌悪していたが、それと同時に愛してもいた。
男は葛藤したが、とうとう好き嫌いを超えたのだ。
男は炎とは切っても切れない存在であると認識していた。
男は炎と一体となって歩むことに決めた。
そのために男は己という存在を捨て、ただ炎と共に在る存在となった。
そうして男は奇妙なサーカスに招待され、そこでまた炎術士として活動を始めたのだった。
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