ここがどこか分からない件

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「「ハァッ……ハァッ……」」 「も~、ビックリしたよぉ」 と、逃げて来た先でミルキーが言う。 ホウキ乗ってんのに走るんやな。 使った方が速かったんとちゃうん? 「ありがとう、助けてくれて」 いや、それよりも今はお礼言わんとな。 この子がおらんかったら私今頃どうなってたか分からんし。 ミルキーは「良いよ」と言いながら正面から私に向き直る。 「君、本当に運が良いよ。僕に会えてさ、アイツらに捕まってたらどこかに売り飛ばされてたよ」 「へぇっ!?」 そして放たれた言葉に、私は思わずすっとんきょうな声をあげるのだった。
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