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そういえば、バスはどれだけ進んだんだろうか。風景が全く変わってない気がするけれど、そもそも高速道路はどこも同じような風景で想像すらできない。バスで流れるテレビの笑い声が、あたしのことを笑ってるように思えた。やーい、お漏らし女。好きな男の隣で漏らす女! そうはやし立てているように聞こえ初めて酷く惨めな気持ちになった。
冷え切った下着があたしの心のようで切ない。でも、それを温めるわけにはいけないのだ。これ以上漏らしてしまえば、スカートの色を変えてしまいかねない。それは困る。強く強く擦り付ける両足は、生まれたての子鹿のように震えていた。定期的に漏れる悩ましい声も、恥ずかしいのにこらえることができない。
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