溢れ出しそうだよ。

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 彼の友人は笑いながら体を揺するから、怖い。そのたびにきゅっと足を閉じて、オシッコを我慢する羽目になる。背骨まで、震えるようなその刺激に、あたしの膀胱はいつも悲鳴を上げる。そして温かな涙を少し、漏らすのだ。きっとあたしの下着はその涙で色を変えているのだろうと思うと恥じらいで身を隠したくなる。穴があったら隠れたい、そしてその中で用を足してしまいたい。きっと開放感がすごくて、気持ちいいのだろうな。そう考えると少し気持ちが緩みそうになって、慌ててあたしは考えるのをやめた。  我慢我慢我慢我慢。ドクンドクンドクン。はあはあはあはあはあ。  これは、誰のつぶやきと音だろう。それすらわからなくなっていく。  視界がぼやけて、感覚をなくしそうになる。すべてを本能に任せて、気持ちよくなりたい。
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