3人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
私は薄々感じていた。クラスの雰囲気を。
「ねぇ,聞いて。彼氏の間宮くんがねぇ…」
「明日?明日はデートだから無理ぃ」
このクラスリア充しかいないのかよ。…と薄々感じ取っていたことを今現実だと自覚する。
「今度,告白する」
私はそう宣言した。危機感を感じたのだ。クラスメイトに追いつけなくなることに。
「えっ?好きな人いたの?」
驚いたような声を上げた紗英(さえ)の声でクラスメイトが私の周りを囲む。
「なになに?なんの話〜?」
「好きな人って聞こえたけどぉ」
さすが女子。人の恋愛話を聞くのは大好きだもんね,女子って。
これだから女子は。ちょろすぎる。
最初のコメントを投稿しよう!