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「こんな私…ってどういうこと?」
紗英が言う。
「私みたいなダメ人間」
いや,人間でもないか。ロボットだ。
「ダメ人間…って何?まぁやがダメ人間だったら私どうなるの?」
どうも,ならないじゃん。
私がダメ人間でも,紗英はまた私に笑いかけてくれるんでしょう?
佐野くんも笑いかけてくれるんでしょう?
_こんなロボットみたいな人間に。
「まぁや,なんかおかしいよ?今日のまぁや」
そんなの自分が1番良く分かってるよ。今日はおかしい。
紗英が「まぁや」と呼ぶことはほとんどない。でも,私に困惑した時だけ呼ぶ。
「分かってる」
そう言って,私は居心地が悪くなって教室から逃げ出した。
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