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「そうなんですよ~。探し物は人手が多い方がいいんですけど、誰でもいいわけじゃないですから」
「磐田さん、信頼されてますねえ。できる男はつらいですねえ」
褒められてるようで、おちょくられてる気しかしない。
「さ、ちゃっちゃと行って済ませちゃいましょ! その後はウィンドウショッピング~!」
橋本は現世に仕事に行くついでに、街の洋服屋に行って店頭に並ぶ服を見て回るのが好きなのだ。生前は裕福ではなく、欲しい服を着ることができなかったそうだ。
「では、お二人とも行ってらっしゃい。お気をつけて」
「はーい! 行ってきます!」
遠藤に見送られて、俺と橋本は現世へと赴いた。
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