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「なんだそりゃ?ロデオ?兄!どうみてもこのハリケーンの方がカッコイイだろ!」
「そうか?俺はこの全部をすっぽり隠した流線型のボディ気に入ったよ!それに安定型の『両軸』を俺は使いたいんだ!」
「両軸??」
「ああ、真ん中モーターの事だよ!」
『真ん中』=『両軸』なるほど。
兄貴もうミニ四駆用語を覚えたのか!早すぎ。
「じゃあさ、『片寄り』は?」
兄の予測通りの疑問顔。
「『片軸』のことか?それ?」
少しムカつくが、やっぱできる兄だぜ!
「さっすが!赤にい!これだけで良いのか?」
兄は、キョロキョロと何かを探し始めた。
「あ、あれだ!ファーストトライパーツセット!」
それは、ローラーや補強の板などメーカーに一通りチョイスされたパーツセットだった。
なるほどメカーオススメってわけだ……やだね!
「やだよダッセーからそんなの買わね!」
「剛、俺達は基礎を知らないんだから一回使ってみるべきだぞ!」
「兄はそれを使えばいいだろ!俺は俺のやり方でやる」
「はあ?」
ハハハハと、みな兄ちゃんの笑い声が聞こえてきた。。
「良いじゃん良いじゃん、そう言うの好きだよ!じゃあさ、剛くんは烈斗君が使ったのを見て良いところを真似して行けば良いんだよ!」
さすが!みな兄ちゃん話が分かる!じゃあ俺は俺で自由にお買い物しよう!
「ねぇ!みな兄ちゃん、速いモーターってどれ?」
モーターも隣に沢山ぶら下がっていた。なになに……レブチューン、アトミックチューン、トルクチューン、ハイパーダッシュ、パワーダッシュ、スプリントダッシュ。
「えっ、最初はチューン系のモーターがいいよ跳んじゃうよ?」
ほほうダッシュ系が速いのか。
「じゃあダッシュ系にしよ!」
「えー!じゃあせめてハイパーにしときなよ。他の二つは電池消費も激しいし……」
「すみません剛は、ちっとも言うことも聞かなくって……」
うん?何ため息付いてんだろう?
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