出会い、ミニ四駆ブラザーズ

4/9
前へ
/14ページ
次へ
「ミニ四駆福引き券5千円分が2枚…… 一万円!?高くね……」 「いいのこれ??」  田村兄弟は揃って頷いた。 「実は……」  なるほど、 町の福引きで親が協力したのは良かったが、その家の子供が3枚中2枚を当ててしまったと。 「だから親父に、ミニ四駆知らない友達にミニ四駆を広めろって言うわれたんだ。当然、俺達もやってる。だから、勝負しようぜ烈剛兄弟!」 やりてえ!みな兄ちゃんのミニ四駆かっこ良かったし! 「もちろんだぜ!なあ!赤にい!」 って!もう赤にい、みな兄ちゃんと話してる! 「剛!初心者は好きなマシンと、ファーストトライパーツがいいってさ!」 「ずるいぞ!赤にい!」 こうして、俺達はミニ四駆を始めることとなった。 ・・・・・・・・・・ まずは、兄が聞いたようにマシン選びだ! 好きなので良いらしいけど、モーターが違うのがあるらしい。 真ん中にモーターがあってフロントとリアのタイヤのギアに直結している安定型タイプ、フロントかリアにモーターが片寄っていて、片寄っている方の駆動が力強い、得意な所で攻めるタイプがあるらしい。 一見、『真ん中』の方が安定していてメリットが多いように思えるが、何でも『片寄り』の方が選べるモーターが多くて、しかもより強力なモーターが選べて、使いこなせれば超速く、玄人には好まれているらしい……。 それを聞いた時点で俺は、『片寄り』に決めた!かっ飛ばしたい! 後はマシンか……。 マシンの箱を見渡して、1つだけ目から離れなくなったものがあった。 爆走兄弟レッツ&ゴー!!サイクロン!? 「これ見てくれ!」 兄も驚いたようで目を皿にしている。 「剛これ、俺達と名前がにてるな!」 「赤にい!」 わかるよな?って兄に目線を送ると、どうやらわかってくれたようで深く頷いた。 「よっしゃー!決まりだぜ!よろしくな!サイクロン!じゃあ赤にいはこっち……」 と、ハリケーンという赤いマシンにてを伸ばした時だった。 「剛がその青いマシンなら俺はこっちの赤いマシンな」 と言って兄貴は全然別の所に手を伸ばした。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加