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〜出逢い〜
他種族国家ファミリア
ーーここが今 俺が暮らしている都市だ。
15年前の悲劇があったあの日、俺は家を飛び出してひたすらに歩き続けた
歩いて歩いて…歩き続けた
そして辿り着いたのがここ ファミリアだった。
俺は5歳にして衝撃を受けた
『なんだこの街……凄ぇ…。なんだあの乗り物…ッ…あ!! あの食い物のなんだ…ッ…ぇ!? あの人頭に耳が生えてる……見た事ない……。』
自分が暮らしていた町には無いものが此処には沢山あって、俺の目には全てが新鮮で全てがキラキラして見えた
だが、5歳の俺には何も理解出来ていない
道行く人々は不思議そうにそして珍しいものを見つけたの如く俺を見てコソコソと話しながら去っていく
『凄いヤダな……。どこか隠れることが出来る場所ないのか……?』
辺りをキョロキョロ見渡すと路地を見つけた
『ここ……すごく落ち着く…。お父さん……お母さん……ごめんな…』
そう独り言を呟き疲れからか深い眠りに落ちていた
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