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ーーーあれからどれぐらい寝ていただろう
「…気が付いたか?」
俺はベットに横たわっていた
『あ、あれ…? 俺は路地で隠れていたはず…。おじさんは……だれ?』
声のした方へ目をやるとそこには
50代ぐらいだろうか…男性が一人椅子に座ってこちらを見つめていた
「私はジェフ……ジェフ・アンドリュー。お前は?」
『イマリ。…イマリ・スメラギ 』
「ほう…やはりな。 お前、東洋の人間か?」
『何でそれを?』
「髪の色や肌の色を見たらすぐに分かった。珍しいな…何故、東洋人が此処に?」
『お父さんとお母さんが……殺された。紅い瞳の女の子に……。それで…ッ…怖くなって逃げてッ…何処に行く訳もなくひたすら走って……気が付いたらここの街に……。』
「紅い瞳の少女…か…。」
『おじさん…何か知ってるの…?知ってるなら教えてくれよ…ッ!!』
「今は…まだ伝えられん……。だが、お前が成長し力をつけて強くなることが出来たなら……その時が来たら話そう。」
ーーーそうジェフに言われたあの時から俺の運命が動き出した。
そんな気がした。
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