小さな恋人

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───────────────── その後、家に帰り家族と食事をしていた。 「ああ、そうそう。近所の川内さん。お引っ越しなさるそうよ」 「へぇ。そうなのか」 川内.....? お父さんとお母さんの会話を聞き、思わず食事の手を止める。 「川内さんって.....?」 「ほら、公園の前の道を真っ直ぐ行って右に曲がったところにある家よ。今日、貴女が出掛けている間に挨拶にいらっしゃったわ」 「・・・」 あの公園に歩いて来ている時点である程度近くに住んでいる子だとは思っていたけど.....。 結構、私の家と近かったんだ。 「川内さん.....の家ってさ、小さな男の子が居なかった? 小学生くらいの」 「そういえば、それくらいだったわね.....。覚えてる? 貴女、数年前までよく遊んでたのよ? たしか、名前は蒼太くんじゃなかったかしら」 蒼太。 やっぱりだ。
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