小さな恋人

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しかも、私は一度OKしておきながら後からフることを考えてた。 私がした事は許される事じゃない。 故意じゃないにしても、幼いあの子の心を弄んだ。 私は最低だ。 はぁ.....。 今さら間違ってたって気付いても.....遅いよ。 あの子はきっと引っ越した先でも忘れられない。 それだけ、私はあの子の心に深く関わってしまった。 今さらどうすることも.....。 いや、まだ間に合うかも。 「お母さん、川内さんは何時ごろ家を出るか話してた?」 「夜には出るって言ってたけど.....。とうして?」 「ごめん、用事が出来た。ちょっと出てくるね」 「あ、こら! ちょっと待ちなさい!」 せめて、私の犯した罪の償いを。 私がやった事は無かったことにはならないけど、せめて蒼太くんが後腐れなく、向こうで生活できるように。 またすぐに新たな恋を始められるように。 そうすることが私に出来る唯一の償いだと思った。
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