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紅葉並木が道なりに続く公園。
「わあ!紅葉だあ!」
落ちている紅葉の葉で、遊び始める。
可愛い。綺麗だ。
「茜」
葉に紛れて、力強く抱きしめた。
「秀治?どうしたの?これが、終わったら、また、来年だね」
「なあ、もしよかったら、一緒に来ないか?今まで言わなかったんだけど…俺は、大学卒業したらこの世界から居なくなる」
「え?どういうこと?」
「俺は、鬼なんだ」
頭から2本の角が生え、形相も人間からかけ離れている。秀治は、鬼の妖怪だった。
人間に化けて、学校に通っていた。
茜の表情は、驚愕と困惑に満ちている。
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