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今年も、この季節がやってきた。
地元の大学に通う青年 佐原秀治。
楓が紅く、イチョウが黄色く染まる季節。
この季節が来るのが楽しみになってる。
「秀治!」
走りながら、大きく手を振り、自分の名を呼ぶ声。
「茜!」
「やっと、会えたあ!」
紫藤茜。秀治の恋人だ。
高校生の時から、交際しているが、高3の夏に両親の都合で引っ越すことに。それ以来、会うことはめっきり減ったが、連絡は取っていた。
だから、会うのは『毎年、秋に会おう』という約束を交わしていた。
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